2012年4月15日日曜日

精神医療からの脱出 : 精神科の治療の歴史 - Livedoor Blog(ブログ)


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電気ショック療法は日本人が発明した?

2006/6/9(金)

精神科の治療の歴史

悪名高い電気ショック。精神病院で懲罰的に用いられたことから、悪いイメージが定着してしまいました。しかし、最近は電気ショックを「ECT」と言い換えてイメージ向上に努めたり、麻酔を用いてけいれんを引き起こさない「修正型ECT」なるものを宣伝したりしたおかげで、徐々に治療の選択肢としての位置を回復しつつあります。
では、電気ショックに効果があるのでしょうか?また、その脳に作用するメカニズムが科学的に解明されたのでしょうか?本当に安全なのでしょうか?その答えは、この療法を勧める精神科医に「それが安全で効果的だと言うのでしたら、是非あなた自身にかけてそれを示して下さい。」と問い掛けたときの反応を見ればわかるでしょう。


どのように割礼のために注意を払わねばならない

しかし、なぜそこまで精神科医は躍起になって電気ショックを復活させたいのでしょうか。前回に触れたように、精神科医と一般人の言葉の概念の違いを説明しなければなりません。精神科医にとって「治療効果があった」「良くなった」「治った」というのはどういう意味でしょうか。当然、一般人はそれを言葉通り受け取るでしょう。しかし、精神科医によっては、イコール「扱いやすくなった」「言うことを聞くようになった」なのです。電気ショックはそのような効果を生み出す最高の道具です。

そもそも、少しでも科学的教養がある人からすると、頭に100V以上の電圧をかけることについて、その危険性、野蛮性は理解できるはずです 。脳科学が発達したと言っても、神秘なる脳の1%もわかっていないのが現状です。繊細な電気信号を発する脳に、無理やり電圧をかけることなど、誰がその結果を予測しうるのでしょうか。


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電気ショック療法は、イタリアの精神科医、Cerlettiによって発明されたと言われています。Cerlettiは1938年に電気ショック療法を発表しましたが、その頃は身体療法が大流行でした。「てんかんと統合失調症は同時に起こらないようなので、人工的にてんかん痙攣を起こせば統合失調症は治療できるのではないか。」という仮説がそれらの治療法の支えとなっていました。当然その仮説自体が誤りなのでしたが。


ない恒久的自己割礼を施すの方法

ともかく、当時の精神科医はインシュリンを使ったり、電気を使ったり、カルジアーゾを使ったり、色々な方法を使っててんかん痙攣を引き起こすことを試みました。日本では、下田光造がいた九州大学で身体治療の実験が積極的に行われていました。彼らは本当に何でもやりました。持続睡眠療法、マラリア療法、電気ショック療法、インシュリンショック療法など、危険な療法を次々と実践しました。その中でも、下田の部下、安河内五郎は、Cerlettiが電気ショック療法を発表する前から、既に電気ショック実験を行っていました。豚を屠殺しやすくするために電気ショックで豚をおとなしくさせる様子を見て電気ショック療法を思いついたCerlettiもすご いですが、安河内も負けていません。頭蓋に穴を空け、注射針2本を脳膜を突き破って脳髄まで達するまで突き刺し、注射針をそのまま電極にして、脳に直接電気ショックを与えるという手法で実験していました。Cerlettiに発表を先に越された安河内は、その後向笠広次と共同し、Cerlettiと同様頭皮上からの通電法に切り替え、日本で最初の電気ショック療法(電気痙攣療法)を1939年に発表したのでした。


そんな電気ショックですが、恐ろしいことにその根本的な手法や原理は、当時から大して変わっていません。今や電気ショック療法を用いる病院が増えてきました。「安全」「改良」「即効性」など、この療法の説明には、とても素敵な言葉が並びます。しかし、もしも自分が、家族が、友人が電気ショックを受けそうになったら、主治医に必ずこう言って下さい。「先生がそれを受けて安全なことを証明して下さい。」

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ブログ「精神科医の犯罪を問う」2006/6/9(金)の記事転載


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