出産した女性の1割がなるとされる「産後うつ病」。虐待や育児放棄にもつながりかねない病気だが、あまり知られていない。母親たちに情報を提供しようと、体験者による自助グループが活動を始めている。
国や自治体も産後うつ病の早期発見に取り組みはじめた。
インターネットなどを活用して、産後うつ病を経験した母親たちが、情報交換したり、助け合ったりする自助グループは各地に生まれている。
その一つ、「ママブルー支援研究会」(事務局・ 福島市 )の代表(39)によると、自身が10年前に産後うつ病を経験した。病弱だった長男の育児で追い詰められ、気が付くと包丁を握りしめていたり、ゴムボールを長男にぶつけようとしていたりする自分がいた。しかし、そこに至る記憶がないと言った状態であったという。
33週妊娠中の便秘下痢
毎日のように「死にたい」「子どもと一緒に死のう」と思い詰め、新聞の文字も読めなくなったが、病気とは思わず、「単なる育児疲れ」と考えて我慢していた。心療内科を2軒訪ねたが、そこでも「育児疲れですね」と言われた。
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たまたま見つけた本で産後うつ病を知り、精神科を受診。2か月間の入院治療を経て、徐々に回復した。
Aさんは2004年10月、インターネットのサイト「ママブルー」を開設した。
<主な自助グループのホームページなど>
◆「ママブルー支援研究会」(
◆鈴木友美さんのブログ「産後うつと戦う」(
統計産後うつ病
◆「のんびりママの会」の問い合わせは、 日野市 立子ども家庭支援センター(042・589・1260)へ。
◆「エール」(
pardum減量のヒントを投稿する
この記事の 「同じ経験をした人と話したいという思いがありました。少数だと思っていたら、多くの人がこの病気を経験していることが分かりました」
これまでにサイトに登録した会員は約3300人。サイトでの情報交換のほか、同市内で交流会や勉強会を開くなどの活動をしている。
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産後うつ病は、病気であり、精神科や心療内科での治療が必要。薬物療法と休養で8割の人が1年以内に回復する。しかし、あまり知られていないため、「母親としての自覚が足りない」と言われたり、母親自身も「自分の頑張りが足りないせいだ」と思い込んだりして、治療を受けるのが遅れがち。育児放棄や虐待につながることさえある。
便秘幼児のヒント
「赤ちゃんのいる母親は家にこもりがちで、情報が入手しにくい。その点、ネットなら、家にいてもつなぐことができる。ネットを通じて情報を提供することで、医療機関や相談窓口を訪ねるきっかけになればいい」と活動の狙いを話す。
東京都日野市 の公務員の女性(28)も、自身が産後うつ病になった時、自助グループを探しても見つからなかった経験から、回復後に「のんびりママの会」をつくった。昨年12月から同市内で月1回、交流会を開いている。自身のブログを通じての交流も広がっている。
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関西では、1998年に発足した「エール」が、 大阪市 や 兵庫県西宮市 などで、やはり交流会などを続けている。
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ネットや交流会を通じて仲間と話し合うことで、育児中の孤独な思いも軽減できる。「仲間を求めている母親が多いことを実感しています。今後、こうしたグループが各地に広がっていくと思います」と代表の女性は話す。
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